アサヒカメラが7月号を最後に紙媒体での活動を休止するという事です。

少し前に月刊カメラマンの休刊が発表されましたが、今度は大正時代からの歴史を誇るアサヒカメラが…。

やはり多くの方と同様、ニューフェイス診断室は長年楽しませてもらったものです。かつては貫井ラボの手によって実際に分解して内部を調査していましたし、ドクター小倉の技術者とは思えない香り立つ様な文章も読み応えのあるものでした。

ところが近年、帰国時に目にする同誌ですが、正直掲載されるプロの作品のレベルに疑問を持っていたのです。

ハッとする様な作品には、久しく接していなかった…というのも、また正直な感想でした。

かつてカメラの情報と言えば、新聞の他にはカメラ雑誌かカメラ店位しか有りませんでした。毎月20日になるのを心待ちにしていたものですが、近年、本当に雑誌類を買わなくなったものです。

雑誌より前に様々な情報がネット経由で入って来る…という今日、やはり紙媒体というものは終焉が近づいているのでしょう。

ところがネット社会とは、一見誰でも様々な情報に接することが出来る様に見えて、同時に何を信じて良いのか判らない社会でもあります。

まさに玉石混合で、検索に引っかかって来るのは、当たり障りのない忖度記事ばかり。

紙媒体主流の時代は、他に選択肢がないという意味でシンプルだったと言えますが、同時に単なる年寄りのノスタルジーでしか無いのかも知れません。

既にかつての情報源の一つであった街のカメラ屋も壊滅状態ですし、時代の流れとは言え、残念なことです!