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1980年といえば、科学文明時代の幕開けとも言える年で、少年自転車の世界も例外ではありませんでした。
70年代後半のスーパーカーブームは、自転車の世界にも波及し、リトラクタブルライトは当たり前、4灯リトラクタブルライトまで登場する始末でした。
そして、リトラクタブルライトとは言っても、ランボルギーニやフェラーリの様な上下開閉式ばかりではありません。
ポルシェ928の様なライズアップ(立ち上がる)式というモノもあり、ソレをモチーフにしたのが、ナショナル・ビームアップだったのです。
コレを最初に目にしたのは、学研・科学と学習の背表紙だったと記憶しています。
「ぼくは見た・・・暗闇の中に立ち上がる光を!」というキャッチフレーズと共に・・・自転車の部品をちりばめたサイボーグと共に、大いに印象に残ったものでした。
フォトショップも無い当時、実際に、このサイボーグは製作されたのでしょう・・・張りぼてにしても・・・。
普段はライトが寝ているので、ライトを閉じた状態で発電機を倒したらどうなるのか?空を照らすと思っていたら、その時は寝ているヘッドランプは点灯せず、前を向いているマーカーライト(フォグランプ)のみが点灯し、ヘッドライトが立ち上がると、ヘッドライトが点灯し、マーカーライトは消灯する・・・という凝った仕組みになっていました。
少し改造すれば、両方点灯できるようにもなるんでしょうね・・・。
私の周りでは、一人所有者がいましたが、余りにも増え過ぎたリトラクタブルライトに抵抗して・・・という感じでも有ったと思います。
人気と言う面ではイマイチだったものの、雑誌広告と共に、強烈な印象を残した事は間違いありません。