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ミヤタ・スーパーサリー・ゼロ
少年自転車のリトラクタブルライトも、70年代終わりには、より一層豪華になっていき、電動式は当たり前、更には、上下に開く4灯式まで登場しました。
最初、スイッチが上下2段式になっているのを見て、コレは凄い・・・上下別々に開閉出来るのか・・・と驚いたものでした。
ところが実際には、上のスイッチで、上下が同時に開閉し、下のスイッチで、下のフォグランプが点灯する・・・という仕組みでした。
そして、下だけをオンにしようとすると・・・上のスイッチも自動的にオンになり、全てのライトが開いた上で、下のフォグランプも点灯します。
何ともカッコよく見えたものですが・・・実際には、フォグランプの電源は、乾電池であり、余り点灯すると、電池代が馬鹿にならない・・・という代物でした。当時はLEDランプなど無かったので・・・。
そんな訳で、こういうのに乗っていて、何処かに停めておくと・・・悪戯されて電池が空・・・なんて事も、よく有ることでした。
後にスイッチ部がマイナーチェンジを受け、上下全開、上のみ開く、下のみ開く、全閉と選べる様になりました。その事に一体どの程度の意味が有るのか・・・は、この際置いておいて・・・、いえ、それ以前に、電動式リトラクタブル4灯ライトというものの存在自体が、一体どの程度の意味があったのでしょうか?
そんな意味なんかどうでも良い・・・フラッシャーに憧れ、スーパーカーに憧れ、トラック野郎に憧れ・・・という我々の世代には、電装が多い程カッコイイ、複雑なメカ程カッコイイ・・・というメンタリティーがあったのです。
モデルチェンジのサイクルも短く、正に子供の多い、あの昭和の時代だからこそ生まれたモンスター自転車は、この時、最終段階に近付きつつありました。