近年、デジタルしか知らない若い世代の方が、フィルムの写真には味がある…と言って始める方が結構居る様です。
そこで、少し古いフィルム写真を持ち出してみました。
カメラはキヤノンF-1、フィルムはエクタクローム100を使っています。
この年は、私がフィルムを主力として使った最後の年で、同時期に使ったコンタックスTVSデジタルが予想以上に良い描写をしたので、以降、完全にデジタルに鞍替えしています。
こんな薄暗い裏路地…こんな怪しい雰囲気、デジタルでは確かに出ないかも知れませんね。
デイライトフィルム故に、日陰での色転びが、ある意味良い雰囲気を出しています。ホワイトバランスを自動で調節してしまうデジタルでは、お陰でリアルな雰囲気が出ないのです。
こういう薄暗い所での描写は、やはりデジタルには敵いませんね・・・。
このニューFD50−135mmF3.5というレンズは、当時の価格で10万円の高級レンズでした。
今は亡きサンダー平山先生が、雑誌のテスト記事で絶賛されていたレンズですが、同時期、人気の80−200mmF4の影に隠れた存在でしたが、私としては、寧ろそのコンパクトさから、常用したものでした。
この頃は、全てF-1で、完全にマニュアルで撮影していました。
結果の分からないフィルムでは、かなりのレベルで仕上がりに予想の付く、F-1の部分測光が非常に有効だったのです。
コチラはキヤノン旧FD200mmF2.8を使用しています。
当時は、F-1+20−35mm、50−135mmに加え、こんなレンズまでも持ち歩いていたんですから、今と比べて体力も段違いでしたね・・・。
こうやって改めて見ると、やはりフィルムはフィルムで違った味わいがあるものですね!
これらの画像は、10年以上前にスキャンしたものなので、現在のスキャナーでやれば、もう少し画質も良くなるかも知れません。
撮影地は、バンクーバーです。現在と比べて、随分と建物が少ないな…なんて、改めて思います。
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