ケンタッキー州ルイビル…正直街としては特別魅力のある所ではありません。
寧ろ田園風景を見る所なのでしょう。
そこで、レンタカーを借りることにしました。アメリカでレンタカーを借りる場合、ダウンタウンにあるレンタカー会社から借りるという手もありますが、そうなると、営業時間の関係で返却時間が早目になってしまいます。
そんな場合、24時間営業となっている空港で借りるという手もあります。
ルイビル国際空港では、レンタカー会社のカウンターが並んでおり、その中で手頃な会社から借りたのが、写真のフォード・フュージョン・ハイブリッドでした。
車を借りて宿泊先のモーテルに戻り、翌日ドライブに出かけました。
普段はホステルの様な所に泊まる私ですが、ココでモーテルに泊まった理由は、ルイビルという街には、ホステルが無いからなのです!
その辺りからしても、観光地ではなく、長距離旅行車が途中停車する街なのです。
行けども行けども雑木林のテネシー州に比べ、こんな田園風景が延々と続きます。
ケンタッキーと言えばダービー、馬の放牧をアチコチで見掛けます。
ケンタッキー州の建物は、こういうレンガ造りが目に付きます。コレは、この土地が粘土層の上にあるからだそうです。
平凡な農家の家でも、屋根の作りなんかが何となくオシャレなのが、ケンタッキー州の特徴です。
隣町のレキシントンを目指したものの、正直見るべきものも無いので、早々と先を急ぎます。
突如として農村風景に姿を現すコレ…。
Castle Postという建物で、Castle家によって1969年に建設されたもので、当主がヨーロッパ旅行に影響されて建設されたものだそうで、現在は、モーテルとしても使われているそうです。
ケンタッキー州といえばコレ、アメリカを代表する音楽家ステファン・フォスター作曲の「ケンタッキーの我が家」の舞台になった家で、現在はMy old Kentucky Home State Parkとして保存されています。
♪The sun shines bright in the old Kentucky home,
Tis summer, the people are gay;
The corn-top’s ripe and the meadow’s in the bloom
While the birds make music all the day.
The young folks roll on the little cabin floor
All merry, all happy and bright;
By’n by hard times comes a knocking at the door
Then my old Kentucky home, Good-night!
Weep no more my lady. Oh! Weep no more today!
We will sing one song for my old Kentucky home
For the old Kentucky home, far away.
現在は、この歌詞がケンタッキー州の州歌として採用されていますが、2行目のPeopleは、原曲ではDarkiesとなっています。
コレは黒人を表す当時の表現なのですが、現在は差別用語に当たるとして、書き換えられているのです。
しかし、フォスターのこの歌の何処に差別意識が有るでしょうか?寧ろ悲劇に対する哀れみを唄った歌なのですが…人権屋というクズ連中の前では、こういう事になってしまうのです。
かつての広大な農場は、現在ゴルフコースとなっていますが、広大な敷地は緑のままで保存されています。
しかし…ケンタッキー州では、この「ケンタッキーの我が家」は州歌として知られているものの、ソレ以外のフォスターの歌は、全く知名度はありません。
ツアーガイドの方が、フォスターの歌を色々と挙げ、知っている人は手を挙げる様に言うのですが、皆殆ど知らないのに驚きました。ガイドの方も、ココに来る日本人は、私も含めて殆どの人がよく知っていると仰っていました。
ステファン・フォスター自体も「そういえば聞いたことあるかも・・・」程度の存在なのです。
アメリカという国は、文化を大切にしない、低俗なラップしかない国なのです。
因みにこの建物の中は、一切撮影禁止となっています。
ココの近くに、Bardstownという小さな町があります。
本当にストリート一本の小さな町です。
こういう景色…本当に車が残念ですね…。
余り道草食っていると、返却時間に間に合わないので、空港を目指すことにしました。
この日の走行距離は200マイル、消費したガソリンは4ガロン…ということは、1ガロンで50マイル走ったことになります。リッター21.05kmということになります。
ハイブリッドのせいか、殆どが高速走行だったとは言え、このクラスのサイズにしてはかなり燃費が良かったと言えます。
空港からの帰りは、ダウンタウンまでバスで行くのですが、前日もそうだったように、殆ど乗客がいなかったのは、何なのでしょうか?
折角ダウンタウンから直行のバスが有ると言うのに・・・。
ダウンタウンに着いた頃には、既に暗くなり始めていました。夜の散策を・・・と思ったものの、流石に疲れたので、宿に戻ることにしました。
ココの宿の近くでは、高速の入口に近いせいか、安いファーストフード店が沢山ありました。
地元の店なのですが、こんなのにスーパーで買っておいたサラダミックスを挟んで食べた方が、下手なレストランで20ドルも出すよりは遥かにマシです。