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X-500-brochure-1.jpg
– 国内では、ブラックのみの販売でした。

83年に登場したX-500は、X-700の弟分という存在でした。

X-700からプログラムAEを取り外し、絞り優先AE+マニュアルとしたのが大きなポイントで、この面ではX-70に準じていますが、X-70が旧XG系の改良版であったのに対して、コチラは、より設計の新しいX-700の兄弟となっています。

例えばX-70には無かったAEロックや、フラッシュのTTLダイレクト調光、インターバル撮影を可能にするマルチファンクションバックの使用、フォーカシングスクリーンの交換(メーカーにて)等は、X-700と同等なものにアップグレードされています。

更には、X-700に比べ、マニュアル時、設定したシャッタースピードが点滅し、より使い易くなっていたり、スローシンクロが可能になる(X-700は改造で可能)等、新しいゆえのアップデートもありました。

その反面、何故かX-700やX-70には有った露出補正ダイヤルが省略されているのは、まあ、大人の事情といったところだったのでしょう・・・。
そして、X-700の兄弟故に、プラスチッキーな外装は、X-70に一歩譲るところでした。

何れにしても、トータルで見ると、X-700よりも完成度が高いと思わせる部分も多かったのですが、販売期間は比較的短く、現在、中古市場で見かけることも稀です。
特に海外では、X-70の方が人気が有った様で、この手は見ないですね…。

1985年にα7000が登場した時点で、Xシリーズは事実上終焉を迎えますが、その後はX-700と、より廉価版のX-300系が継続販売される中、X-500は、静かにその役目を終えました。

ミノルタXシリーズで最も完成度の高い機種は?というと、私は文句無く、コレを選びます。