このブログを見ている方の大部分が、40代以上だと思いますが、初めて自分のパソコンを手にしたのは、何時ごろだったでしょうか?
パソコン(当時はマイコンと呼ばれていました)が登場したのは70年代終わり頃の話しですが、一般人で当時、それに飛びついた人は、主にゲームが目的だったと言えるでしょう。
私が中学生であった80年代前半、パソコン自体、今から考えると、話しにならないレベルでしたら、それでも20万は優に超える価格で、おいそれと手を出せる代物ではなく、精々クラスで数人…というレベルであったと思います。
ところが、1983年に任天堂がファミコンを発売すると、ゲームに興味の有った多くの人は、ソレで十分に満足し、パソコン=地味なオタク趣味…というイメージが付いて回りました。
そんなパソコンが再び脚光を浴びたのが、ウィンドウズ95の発売、そして、インターネットの一般解放からで、それまでパソコンに全く縁の無かった人まで、手を出す様になって行きました。
そんな中で始めて私が手に入れたパソコンが…実はマックだったのです!
Macintosh PowerBook 1400cs・・・コレは当時のマックのエントリーモデルに当たりますが、ハードドライブは1GB・・・1TBじゃないですよ!
プロセッサーもパワーPC133メガヘルツ、メモリーも最大で64MBでした。
それでも、当時は最先端と言えるもので、初めて手にするカラーのモニター、そして、起動する時のジャーンという音には、感激したものでした。
マックと言えばデザイン・・・この機種は、モニターのカバーの一部が透明になっており、そこに写真なんかを入れることが出来るのが、目新しいところで、そのテンプレートも内蔵されていました。
私のは、当時最先端、マックOS8が入っていましたが、コレが何とも不安定で…8.1にアップデートして、ようやく安定したものでした。
そして、このコンピューターで初めてインターネットというものを体験しました!1998年のことです。
当時はダイヤルアップネットワークで、その設定は、パソコン初心者の私には正に悪夢そのものでした。一体何回プロバイダーに電話したことでしょうか?
今日、ワイヤレスで誰でも簡単に・・・正に隔世の思いがします。
しかも、プロバイダーとの契約も、月15時間で3千円位だったでしょうか?しかもダイヤルアップなので、使っている間だけ、電話代も掛かるので、インターネット自体、結構バカにならない金額だったものです。
しかし、この1400シリーズには、重大な欠点が有ったのです。ソレは、USBに全く対応出来なかったことで、当時、既にUSBが一般的になりつつある時代だったのです。
少し後に発売された初代iMacは、それまでの接続方法を一切無視し、USBを全面に出してきました。そして、フロッピーディスクすら無い…当時のマックファンからすると、かなり微妙な存在でもあったのです。
しかし、その後、急激にUSBが普及し、2年後には、1400シリーズで使える周辺機器は、全く見当たらなくなってしまいました!
この機種に使えるUSBアダプターの類は、一切用意されなかったのです。
まあ、その頃には、性能的にもかなり苦しくなってきていましたが・・・。現在、5年前のPCでも、普通に動くのなら、全く問題なく使う事は可能ですが、当時のものは、2-3年で完全に時代遅れになる位、急速な発展を遂げていた時代でした。
そして、1999年に私がニュージーランドに引っ越した事、現地ではマックのシェアは、ほぼゼロに等しく、それ故に次はウィンドウズ98に切り替えましたが、より新しいはずのウィンドウズ98は、何とも洗練されていない、ぎこちない操作性に感じたものでした。
そして、ウィルス感染を初めて体験したのも、ウィンドウズになってからでした。当時のマックは、シェアが小さかったこともあり、ウィルスを製作する物好きもおらず、ウィルス・・・何ソレ?何て具合の無知な私でも、ウィルスソフトすら無しに全く問題なく使えたものでした。
しかし、当時の数年の性能差は大きく、PC自体のパフォーマンスは大幅に向上しており、それ以降、ウィンドウズばかり使う様になりました。
ウィンドウズ移行後も、マックはサブとして使い続け、最終的にはWiFiまで接続可能にしましたが、ブラウザの古さは如何ともしがたく、ある時、Yahooメールがちゃんと表示出来ず、メールの確認が出来なくなった事で、サブとしての使命を終えました。2006年頃だったと思います。
結局8年ほど実働したことになりますが、その間、一度もデータを失ったことも無く、トラブルもマックの販売店で簡単に修理が可能であったのは、ありがたい事でした。ウィンドウズでは、何度かHDDのクラッシュを体験したので。
記憶媒体はフロッピーディスク、USBが使えないので、USBメモリーなんかも当然使えず、CDドライブは、当然書き込みも出来ませんし、DVDの再生すら出来ませんでした。
2006年の初頭にウィンドウズXPを購入しましたが、HDDは100GB、プロセッサーも1.4GHz、DVDライターも標準で、メモリーも最大2GBまで搭載可能でした。そして、このタイプから外付けフロッピードライブが付属しなくなり、512mbのUSBメモリーが同封されていました。
あの当時の僅か8年の進歩は、正に驚異的なものでした。そして、既に10年になる2006年モデルのソレは、XPでである以外は、特に問題も無く、現在も特に問題なく使えたりします。
現在のMacBook Proが、殆ど同じ値段か、寧ろ安い位なのを考えると、改めて進化の早さに驚かされます。そして当時と違い、マックといえば、お洒落で洗練された人のアイコン・・・時代は変わったものです。