パナソニック100-300mmf4-5.6iiを購入しました。
このレンズは、100−300mm…フルサイズに換算すると、実に200-600mmという超望遠ズームなのです。
オリンパスE-M5マーク3のボディがコンパクトなことから、結構な大きさにも見えるのですが…。
上から見ると、丁度缶ビール一本分位の大きさであることがお判り頂けるでしょう。
最大径 x 長さ:73.6x126mm フィルター径67mm 重量:520g
現在私の所有しているレンズとしては最大のモノになりますが、それでも僅か520gの重さで600mm相当の画角というのは大変にコンパクトで手軽な存在だと言えるでしょう。
このレンズが発売されたのは2017年、先代のモデルに防塵防滴構造を追加し、手ブレ補正とAFの性能を強化したモデルで、光学系には変更が無いそうです。
177mm ISO5000 1/200 f5.6 マイクフォローサーズでISO5000が実用域になりました!
300mm ISO200 1/3200 f8 こんな逆光の遠景でも十分な解像をしています。
操作性
手持ちでは問題ないのですが、ボディの底部から出っ張る為、そのままでは三脚の取り付けが出来ません。
オプションで三脚座を用意するなり、ボディ用の三脚アダプターを用意するなりの対策は必要でしょう。
描写
よく望遠側の描写がイマイチと言う評価を見かけますが、もしかしたら、保護フィルターのせいではないでしょうか?
保護フィルターなしで使ったところ、望遠側でも非常に良い描写をするというのが正直なところです。
携帯性
600mmがこのサイズというのは素晴らしく良いと言えるでしょう。
一日中持ち歩いても苦にならない重さです。
AF
E-M5マーク3に於いて他のレンズと同程度という意味で、不満は有りません…まあ、E-M5マーク3のAFそのものには嫌と言う程不満は有りますけど。
手ブレ補正
オリンパスの場合、ボディ側の補正を使った方が性能がいいことから、レンズ側は使用していません。
オリンパス75−300mmとの比較
当然このレンズを買うに当たり、オリンパスの75−300mmも検討しました。
1.パナソニックの方が新しい
2.パナソニックの方が開放f値が大きい
3.近々パナソニックに乗り換える理由なので、今敢えてオリンパスを買う理由はない
という訳で、パナソニックを選ぶに至りました。
尚、オリンパスの方が望遠側の描写が良いという評価が一般的な様ですが、コレももしかしたら後述する保護フィルターによりものかも知れません。
ブレの問題
ほぼ静止状態で、1/500のシャッターで何枚撮ってもコレがベストでした!
このレンズを購入した当初、兎に角ブレてブレてブレまくる…特に300mmでは1/4000秒のシャッタースピードですら全コマ手ブレという惨状でした。
初めて持ち出した時、素晴らしい被写体に出会ってしまい、このレンズで撮ったモノが全コマブレていて、使えるコマはゼロ…過去40年間いろんなレンズを使ってきて、こんなにブレるレンズは初めてでした。
レンズがボディ底部よりも出っ張っている関係で三脚の取り付けが出来ず、仕方なく机の上に置いてテストしても全コマブレる始末でした。しかも皆横ブレに見えます。
手ブレ補正はどのモードを使っても変化は無しです。
流石にコレはおかしい…ということで購入先に連絡した所、交換に応じてくれたものの、新たな個体も全く問題は解決されていませんでした。
流石に今更返品という訳にも行かず、某サイトでこの事を投稿したところ、保護フィルターの有無を聞かれ、試しに外して撮ってみたところ…見事に解消されたのです!
横ブレが、フィルターの平面度の問題による流れによるものだったのです。
コチラはフィルターの有無による差をテストしたものです。
被写体までの距離は12m程度で、0にピントを合わせています。
コレはフィルター無しで撮影
フィルター付きで撮影…横ブレが確認できます!
フィルターを90度緩めた状態…縦ブレになりました!
Kenkoのフィルター使用
コレは中華製の粗悪なフィルターで起こりがちな事で、しかも焦点距離に比例して症状が重くなるモノだそうで、超望遠ズーム故に起こったモノと言えます。
ただ、私のフィルターは国産だったのですが…因みに手元に有ったKenkoのフィルターを使った所、症状は出なかったことから、レンズと同時購入したフィルターが不良品であったということなのでしょう。
何れにしても、たかが保護フィルター一枚がココまで画質に影響を与えるというのは今まで経験のない事でした。
結果的にレンズ本体の問題ではなく、購入先には悪いことをしましたが、まあ、このフィルターも同時購入したものなので…。
現在フィルター無しで使用していますが、非常に良い描写を見せてくれています。