タグ

, , ,

富士フイルムイメージングシステムズは、黒白フィルムおよび黒白印画紙について、販売を終了すると発表した。

販売終了の理由について、同社では「生産効率の向上や経費節減など、懸命なコスト吸収に努めてきたが、需要の継続的な減少によって、安定的な供給が困難となったため」と説明している。

対象製品および出荷終了時期の見込みは、以下の通り。

■黒白フィルム

サイズ135の「ネオパン 100 ACROS 36枚撮 単品」「ネオパン 100 ACROS 36枚撮 3本パック」、サイズ120の「ネオパン 100 ACROS 12枚撮 5本パック」が2018年10月に出荷を終了する見込み。

■黒白印画紙

「フジブロWP FM2号」の四切(25.4×30.5cm)、六切(20.3×25.4cm)、カビネ(12×16.5cm)、大カビネ(13×18cm)が2019年10月に出荷を終了する見込み。

「フジブロWP KM2号」の四切(25.4×30.5cm)、六切(20.3×25.4cm)、カビネ(12×16.5cm)、大カビネ(13×18cm)が2019年10月に出荷を終了する見込み。

「フジブロWP KM3号」の四切(25.4×30.5cm)が2018年10月、六切(20.3×25.4cm)、カビネ(12×16.5cm)、大カビネ(13×18cm)が2020年3月に出荷を終了する見込み。

「フジブロWP KM4号」の四切(25.4×30.5cm)、六切(20.3×25.4cm)、カビネ(12×16.5cm)、大カビネ(13×18cm)が2019年3月に出荷を終了する見込み。


遂にこういう時代になりましたか…。

デジタルカメラの画像は年々画質が向上し、画質という意味では、フィルムを凌駕したと言えます。

しかし、雰囲気を捉えるという意味では、まだまだ足元にも及ばないというのもまた事実だと言えるでしょう。

特にモノクロとなると、フィルムの足元にも及ばないと思います。

フィルムカメラは、モノクロに始まりモノクロに終わる…その現像、プリントの工程も込みで楽しむものでしたが、国産のソレが無くなるというのは、何とも寂しいものです。

近年、デジタルの一眼レフは、劇的に画質が向上し、ISO12800なんていう信じられない高感度も実用レベルになりました。

しかし、例えば10年前のライカ・デジルックス3に比べて、果たして本当にいい写真が撮れる様になったのか?

15年前に登場したコンタックスTvsデジタルに比べて色がキレイだと言えるのか?

当時と今では、画像に対するユーザーの要望も違うので、一概に比較できないのは確かですが、新しい製品が必ずしも全面的に良くなっているとは言えないのがデジテルの世界。

特にモノクロに関しては、今だにフィルムとの差が縮まったとは思いません。

一度生産を止めてしまうと、復活は非常に困難を伴う製品なだけに、残念ですね…。

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村